漫画村騒動。CD業界、出版業界の右肩下がり。デジタル情報はすぐに手に入る時代。
著作権はあって、ないようなものだと、感じている。
また、著作権など、守る権利はあっても、この流れは止められない。
例えば、漫画村が無くなっても、すぐまんがタウンのような物が出てきたり…。
いつも将棋を指しているので、将棋になぞらえて、考える事が多い。
将棋って、定跡(こう指せばいいよという指針みたいなもの)や囲い方があって、矢倉囲い、美濃囲いがあっったり、個性的なものだと、勇気流、青野流、藤井システム(藤井6段が作った戦法ではない)など、人の名前がついたものもある。ただ、著作権フリー。
でも、将棋って、リアルタイムで見れ、かつ人工知能も発達しているので、次の日には、また新手や返し技がでてくる。
昨日、名人戦第二局があり、羽生竜王と佐藤名人の試合もすぐに閲覧できるし、どの局面から悪くなったかもわかる。
過去のデータベースも膨大。言ってみれば、パクリ放題。パクったからと言って、罰則はない。
でも、本当に不思議なのが、もし、自分の中に、これらのデータベースが頭の中に入っていたとして、将棋のプロと戦っても、100%負ける。どんなにパクっても勝てない。
皆、すごい研究しているにも関わらず、将棋のプロでも羽生竜王に勝てる人は少ない。昨日はボコボコに負けていたけれども。
自分がやっているWebコンサルティングも基本的には、Googleが公式で出している情報を見て(定跡)学び、実践しながら、少しずつ進化させていってます。実践して、失敗するからこそ、学べる。
そういう意味では、私は定跡(ここでは情報)をうまく活用している。悪く言えば、パクっている。
でも、その定跡をうまく使える人と使えない人がいる。
そして、使えない人に対して、わかりやすく、時間をかけて、学んでもらい、自分たちでもできるようになるからこそ、私の存在価値があると思っている。
難しく書いたけれども、スポーツと一緒で、プロの書いた、ゴルフやマラソンの本を読んでも、プロにはなれない。
でも、それを情報に置き換えたとき、間違えることが多くて、皆錯覚してしまうことが多い。皆簡単にできてしまうとも思ってしまう。
勉強も一緒。才能だと思っている。特に、何かを発見したり、研究できるレベルの人は。
もう一度、将棋の例に戻ると、結局将棋が強くなるためには、パクりまくった上で、実践しない限り強くならない。
世の中、世界一周や砂漠マラソンの情報はたくさん出てくる。でも、実際に体験しないと、そこから話が広がらない。
「砂漠マラソンは約10kgの荷物を背負って、走ります」という情報があったとき、実際に走った人なら、いかに荷物を減らせるのか、どう工夫したのか、ずっと話せると思う。
漫画に話を戻すと、著作権まわりをしっかりし、既存のやり方を守るのも重要だけれども、違うビジネスモデルを考えないといけない時期にきていると思う。結局、右肩下がりの業界なのだから。
キングコングの西野さんのようなビジネスモデルも大いに学ぶ必要がある。
西野さんに関しては、具体的な部分はググっていただけたらと。
まとめると、情報があって、それを試す。そこでの感じ方や学びは人によって、ぜんぜん違う。
そこにオリジナリティがあるし、はじめて、その情報の本当の価値がわかってくる。情報自体に価値はない。安易に著作権を犯しても、意味はない。損をするだけ。
そして、同じ情報でも、「誰が言うのか」で伝わり方が全然違う。