寝たきりの我が子と地方での介護日記が素敵だったお話

ハナヒラさんにとって、1作品目です。

『首も腰も座らない子供の入浴介助って、ずっと親ができるものでしょうか?中学生くらいになると、小柄なお年寄りと同じくらいの大きさになりますが、大丈夫なのでしょうか?親も年をとっていきますよね。これから私と娘はどうやって生きていけばいいのでしょう?』

この本は、重度の心身障害を抱えた子供を育てている人たちにも、そのようなことを考えたことがない人たちにも、是非読んでほしい一冊です。

『不安はつきないし、困難は絶え間なく押し寄せます。それでも、よく「お母さん、頑張って」と簡単に言われます。長い間、周囲は敵のように見えていました。』

(Amazonの概要より引用)

一見、ネガティブな内容に思えますが、著者のハナヒラさんの葛藤から、行政にアクションを起こす過程には、素晴らしいところがあります。子育てで悩んでいる人には、多くの勇気を与える書籍だと思います。

『「働いていないくせに」「生産性がない」という言葉を耳にすると、「私は何のために生きているんだろう」と常に思っていました。何もしないで過ごす毎日が申し訳なく、自分という人間が消えてしまったように感じていました。』

私自身もそう感じますし、妻も同じです。仕事を中心に生きてきた人々にとって、これは非常に辛いことです。自分のことのように思えました。

『どうやら私は「他人のことなら頑張れる」という性分のようです。お風呂が嫌いでも、子供を入浴させることはできます。料理は苦手ですが、家族の健康や偏食、ペースト食のためには頑張れます。』

私もそう思います。以前は自分のために頑張っていましたが、徐々に家族のために力を発揮できるようになりました。

『私は10年以上無職の母親です。社会人経験も少なく、人付き合いも苦手で、ママ友も少ないです。家族、子供たちの学校、病院の先生、リハビリの先生との関係に限られた狭い世界で生活しています。10年以上経ち、やっと「外に出てみよう」と思えるようになりました。』

多くの人がこのような悩みを抱えていると思います。人によっては、「生産性の有無」で人を判断する人もいます。しかし、私はハナヒラさんを素晴らしいと思います。自己卑下する必要は全くありません。それは、多くの人に伝えたいなと思いました。

『小学校の先生や校長、教育委員会、特別支援学校の教育相談の先生などと感謝と不安を交えて軽く雑談していました。もちろん、相談支援員や入浴用リフトの導入を検討している理学療法士にも話をしています。』

このように、小さなアクションを積み重ねることが重要だと感じます。私自身も、子育てを通じて、教師やスクールカウンセラーとの会話が重要だと思っています。我慢せず、いろいろな人に頼る強さが大事だなぁと思っています。

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