上州武尊山 スカイビュートレイル敗戦記と心理的葛藤

写真は、直前に予約させていただいて、お世話になった、山の家さんで撮りました。本当に良い場所で、個人的に、また泊まりたいと思います。

上州武尊山 スカイビュートレイルですが、59.5km地点でリタイアしました。
まだ、残り70kmもありましたが…。

完全に敗北しました。

スタート地点

渋滞も本当に一部だけでした。

一言で書くと、トレイルの100km超のレースは死ぬ気でやらないと勝てないなと感じました。

何人かメッセージをいただきましたが、申し訳ないです。

こういう気合系の事を書く事自体心苦しいですが、心理的な葛藤を書きたいと思います。
そして、この敗北を糧に今後準備をしていきます。

7,8月と準備不足でした。
全然練習をしていません。

大会前に長野に移動する準備もあり、食事なども、今回適当でした。

その練習不足と準備不足は結局、何に影響したのかというと、メンタルでした。

最初のスタートから気分が乗らず、ただ、こういう事はよくあるので、我慢して走っていたのですが、全く戻らず。贅沢な山を走っているにも関わらず、何一つ楽しめない。

ただ辛い、苦しいだけ。

何でエントリーしてしまったのだろうかと。

そんな事を考えている私が本当に、恥ずかしいなと。

前半が結構な難所があり、上りが苦しく、武尊山など、想像以上に足が疲れました。

数日前の雨でぬかるんでいたので、何度もスリップしました。

それは、皆一緒。それもわかっているはずなのに…。

辛い時や苦しいとき、周りの人や仕事に関わっている人に「ありがとう」と言いながら、走っているのですが、それも、長くは続きませんでした。

あまりにも辛いので、「もう次のエイドでリタイアしよう」と。

ヘッドライトをちょうど皆がつけはじめた頃にリタイアしたのですが、夜通し、そして次の日の昼過ぎまで走っているイメージが何一つわきませんでした。

正直、夜は怖いです。寒くなりますし、不眠なので、幻覚もみますし。何より、頂上で、体が動かなくなったりしたら、死ぬ可能性も出てきます。

ただ、制限時間的には、大丈夫そう。ただ、辛い。

根性で、完走をしたとしても、数週間動けなくなるぐらいのダメージは受けると思ったとき、もう耐えられなくなりました。

本当に心が弱いなと。辛い時は必ず訪れるので、それを楽しめるようにならないと。

今年、UTMFを完走したとき、ふとなぜ完走できたのか考えてました。

いろいろ応援していただいた事も非常に力になりましたし、UTMBを完走するためには、UTMFをまず走れないとお話にもならないし、そもそもエントリーすることすらできません。

だからこそ、何が何でも完走すると思ってました。

今回は、その気持が全くなかったなと。完走しても、しなくてもUTMBのエントリーはできます。

ではその気持ちはどう作るのか。一つ一つの準備なのだなと。
地道な日々の練習であったり、その練習を継続するための仲間であったり、家族の支えであったり。

強い人は一人で淡々とできるかもしれませんが、なかなかできないなと。

こんな事を考えるぐらいなら、もう辞めようかと思いました。マラソン自体。

負けは負け。それは受け止めるとして、その負けをどう活かすのか。

でも、こうやって書いていると、不思議で、心機一転、練習を再開しようと思います。

もちろん、早々とリタイアしたとはいえ、山の60km近く、12時間は走っているので、ダメージは残っているのですが、もし、このレース完走してたら、確実に1ヶ月ぐらいは放心状態で練習しなかったかなと。

そういう意味では、良い練習になったのかなと。

冬からは、ロードに戻って、淡々と練習します。練習では、たくさん山を走りますけどね。

記録が出れば、この負けが一つのターニングポイントと言えると思います。

この負けが、「よかった」と思えるように、やるだけです。

山のレースって、改めて、素晴らしいなと。自分の弱さと向き合うことができます。

一から出直したいと思います。

ボランティアの方々など、本当にありがとうございました。

技術的な課題としては、2つ。

1.登りで特に、ゲレンデのような坂。

着地するときに、ふくらはぎが硬いのか、どうしてもゆっくりになってしまいます。本当に多くの人に抜かれました。

2.急な下り坂

とくにあまり路面が良くないようなところ。他の人を見ていると、必要以上にブレーキをかけていて、他の人より遅いです。

そのあたりが改善されるだけで、数時間は速くなれると思っています。

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